RFIDタグにはいろいろな形があります。シールタイプやカードタイプ、ボトルのネックに取り付けられるように歪曲しているものもあります。今回はリストバンド型のRFIDタグを使用した病院での無断外出防止ソリューションのご紹介です。
RFIDリストバンドの種類
リストバンド型のRFIDタグで主に使われているのは「シリコンタイプ」と「不織布・タイベック(紙風)」です。
シリコンタイプは防水加工になっています。水に入る環境でも問題なく使えるため、フィットネスジムやスパでの利用に最適です。使いまわしが可能なため、ランニングコストが抑えられます。
不織布・タイベックタイプは使い捨てで、一度外すと再装着できない構造になっているため、使用後は切り取って破棄します。シリコンタイプに比べて安価で軽量なため、入院患者の管理やイベントの入場管理に使われます。RFIDプリンタにも対応しているので、患者さんの情報やスポンサーのロゴ印字も可能です。
今回は、病棟での無断外出防止なので不織布・タイベックタイプが採用されました。
システムのポイント
このシステムは下記のハードウェアとアプリケーションで構成されています。
ハードウェア
- RFIDリーダーライター
- アンテナ
- パトランプ
- PC
アプリケーション
- タグ監視アプリ
- 管理アプリ
- アラート通知アプリ
出入口
出入口付近にRFIDリーダライターとアンテナを設置して、タグ監視アプリを常時起動させています。RFIDリーダライターがRFIDリストバンドを読み取ると、即時に通知アプリに連携します。場所情報を設定することで複数の出入り口に設置することが可能です。
ナースステーション
ナースステーションには管理アプリとアラート通知アプリとパトランプを設置しています。出入り口でRFIDリストバンドを検知すると、アラート通知アプリに連携され、パトランプが光ります。通知アプリには患者情報と場所情報が共有されるため、検知をしたらすぐ現場対応に向かえます。
システム導入効果
システムを導入する前は、患者さんの行方不明が判明するのは定時の見回りのタイミングでした。病室を離れてからどれくらい経っているのか、どこを通ったかすべてが不明なため、捜索には多くの時間と人員を必要としていました。また、病棟によっては頻発する事象であるため、捜索人員の確保に頭を悩ませていました。
システム導入後は、RFIDリストバンドを検知すると即時にアラートがあがるため、まず対応までの初速が上がりました。アラート通知アプリには検知した場所も表示されるため、動きに無駄が出ず捜索時間が大幅に短縮されました。また、パトランプを導入することで音のみの通知よりもアラート気づきやすくなるため、ナースステーション内の他の作業を止めることなく、患者さんの見守りができるようになりました。
その他の活用事例
シンプルなシステム構造なので人の動きを検知したい現場ではどちらでも活用可能です。
フィットネスジムやスパであればシリコンタグを活用し、フロントで管理することで支払い忘れ防止が可能です。出入り口にリーダライターを設置しておき、RFIDリストバンドを検知すると未払いということになります。
コンサートやスポーツイベントの際は、大人数が参加しますので不織布・タイベックタイプが有効です。切り取って外すまでは何度でも読み取れるので、再入場の管理も可能です。また、マラソンではコース上にRFIDリーダライタを設置することでタイムを管理することもできます。
リストバンド型のRFIDタグ以外でも利用可能なため、物品にRFIDタグを取り付けて持出し防止としての活用や、台車に取り付けて侵入禁止エリアへの立ち入り防止、保管場所間違いの防止など、さまざまな活用ができます。
まとめ
今回はRFIDリストバンドを利用した、患者さんの無断外出防止ソリューションをご紹介しました。
医療業界では人手不足が深刻な問題となっていますが、命を預かる現場として人員削減がしづらい業務内容も多くあります。その中で患者さんの所在管理は、できるだけ時間をかけず、正確に行うことが業務負担の削減、事故防止につながります。RFIDタグを活用することで作業の時間削減も精度向上もかなえることが可能です。
今回ご紹介したソリューションが気になった方はケーウェイズまでお気軽にご相談ください。お客様の業務運用に合わせたご提案が可能です。
