大量多品種の製品を製造する工場では製造を支えるために多くの部品類を保管し、製造に応じて専門の作業員がピッキング作業を実施しています。

部品の種類が多いピッキング作業はヒューマンエラーを誘発するため、現場のミス対策と作業改善に弊社ケーウェイズのピッキングシステムの導入をお勧めします。

「システム」と言うと少しオーバーですが弊社のピッキング専用アプリ「PIKACCHI(ピカッチ)」は非常にシンプルな操作画面の構成となっており、お手軽にデジタルピッキング運用を始めてみたいお客様向けとなっています。

また弊社アプリ利用時に「LEDタグ(LEDを内蔵したRFIDタグ)」を用いることで、ピッキングしたい部品を特定することが可能です。

手作業によるアナログ・ピッキングの課題


手作業によるピッキングは、様々な課題を抱えています。アプリ導入前に実際に伺った現場のお客様の声をご紹介します。

目視確認によるピッキング間違い

部品を保管する棚には各品番単位にコードが割り振られており、ピッキングリストには品番コードが一覧表示されていました。

品種が多いとコード体系の桁数が長くなるため、目視で棚の番号とピッキングリストの品番コードを確認するピッキングは読み間違いや照合間違いによるミスが生じていました。

単調作業の繰り返しでミス誘発

ピッキング作業の流れは「現品票確認」「品番コード探索」「棚番照合」「ピッキング」と単調な作業を繰り返すため、一連の作業をどこまで進めたか?棚番号とリストの参照をどの品番まで確認したか?など、単純なミスを誘発する課題がありました。

長時間の品番チェックによる疲労

基本的に業務時間中の全作業がピッキングのため、フロアを歩き回りながらのピッキングリストの品番照合は肉体的な疲労と眼精疲労が課題となっていました。

派遣スタッフ中心で作業水準の不均一

ピッキング作業は製造工程の作業と比べノウハウが少なく済むため派遣スタッフを中心に稼働しているのですが、短期間での離職が多発し作業水準を一定に保つことが難しい状況が起きていました。

ピッキングに使えるPIKACCHI導入ポイント


PIKACCHI(ピカッチ)」は電池不要で発光する「LEDタグ」を利用した弊社のピッキング支援アプリです。「LEDタグ」はタグ本体が光るため個体識別に優れたアイテムとなっています。

ハンディターミナルにインストールした「PIKACCHI」と「LEDタグ」を連携することでLEDが発光し個体を特定します。

デジタルピッキングでミス防止

「PIKACCHI」をインストールした専用ハンディターミナルと「LEDタグ」を用いたデジタルピッキングに変更すると、ピッキングしたい個体を発光して特定するためミスを防止します。

アプリ探索機能でピッキング作業を支援

アプリ内の「探索機能」は、指定のLEDタグの発光させます。そのためピッキング作業時に探し出したい「品番」を選択し、探索で距離が近くなることで「LEDタグ」を発光させ特定させます。

また発光以外にアプリの音や画面表示で探索を支援します。

アプリのピッキング確認で疲労軽減

今までのアナログなピッキングは品番名を繰り返し目視で確認しながら照合が必要でしたが、アプリ導入後は指定した品番をアプリが照合するため目視チェックは不要となりスタッフの疲労軽減に繋がります。

また対象アイテムとの距離が近くなると音で通知するため、無駄な巡回が軽減でき歩行距離も改善が見込めます。

アプリ運用で作業の均一化を達成

派遣スタッフが短期間で入れ替わってもアプリ運用で作業の均一化が図れます。

LEDタグ&PIKACCHI導入イメージ


「PIKACCHI」を運用する場合、どのようにしてアイテム管理を実現すればよいのでしょうか?

保管したいアイテムが小さくラベルが直接貼れない場合、またLEDラベルをリユースしたい場合は、直接アイテムに貼らずに保管先が分かるように仕切り板等にラベルを貼って管理する運用をお勧めしています。

STEP1:仕切り板や保管箱の準備

アイテム特定に利用する「仕切り板」や「保管箱」を準備します。

STEP2:LEDタグにデータ保存

「PIKACCHI」を利用して「LEDタグ」に必要なデータ(品番コード)を保存(書き込み)します。

STEP3:LEDタグの取り付け

データ保存した「LEDタグ」を「仕切り板」や「保管箱」に貼り付けます。

STEP4:棚にセットして運用開始

管理したいアイテムを「保管箱」に入れ、棚に保管します。

半導体リールなどの場合は、仕切り板とリールを1対1にセットして棚に保管します。

PIKACCHIピッキング運用例

STEP1:ピッキング画面を表示

ハンディターミナルの画面からピッキング画面を選択し表示させます。

STEP2:品番を選択

ピッキングしたい品番を選択します。

STEP3:対象品番の探索を開始

ハンディターミナルを棚の周辺にかざし巡回ながら選択した品番を探索します。

STEP4:LEDタグが光ってお知らせ

LEDタグが光って位置をお知らせします。

またハンディターミナルから探索音が鳴り、音の間隔の短さで距離の位置関係をお知らせします。併せてアプリ画面ではレーダーのような探索画面が表示され距離の位置関係をお知らせします。

「LEDタグの発光」と「ハードの探知音」、「アプリ画面表示」の3種類で位置探索を支援します。

「PIKACCHI」の操作イメージ動画

ケーウェイズ公式YouTubeにて「PIKACCHI」の操作イメージを紹介しています。直感的な操作方法でシンプルな画面構成となっていますのでご興味をお持ちの方は是非ご覧ください。

小さく大量に保管するアイテム類の管理に

小さく大量のアイテム類の保管に「PIKACCHI」と「LEDタグ」の運用は効果を発揮します。

建築業や木工業で用いる「ネジ釘・ビス・ネジ」、医療機器、自動車、家電などで用いる「ナット・ワッシャー」、機械や自動車で用いられる「Oリング・ガスケット」、電気部品で用いられる「抵抗・コンデンサ・トランジスタ」、半導体で用いられる「半導体リール」、アパレル業界で用いられる「ジッパー・スナップボタン」など、各種業界の大量で小さいアイテム類の管理が可能です。

記事のまとめ

いかがでしたか?

LEDタグを活用した弊社ピッキング専用アプリのご紹介でした。

単調で繰り返すピッキング作業は、ミスが連続すると働くスタッフのモチベーション低下にも繋がります。品番の種類が多いと品番コードも十数桁と長くなり目視確認は疲労が溜まりミスを誘発する作業かと思います。

「PIKACCHI」はシンプルで操作性に優れたアプリのためスタッフ作業のミス抑止、疲労軽減に繋がるかと思います。アプリにご興味をお持ちになった品質管理部の担当者様、経営者様、お気軽にご相談ください。導入事例を交えてご紹介いたします。