RFIDタグを使用したシステムはいろいろな現場で活躍しています。アパレルの倉庫や店舗、工場内での機器管理、屋外でのパレット管理…RFIDタグの使われ方は現場によってさまざまです。すべての現場で同じタグが使われていることはありません。現場の環境や管理するモノ(タグを貼りつけるモノ)によってタグを選定する必要があります。
今回はRFIDタグの種類についての一部をご紹介したいと思います。
RFIDタグの仕組み
RFIDタグはインレットというアンテナ付きICチップが基本となっています。アンテナの種類によって大きさの違いがありますが、一般的にアンテナが大きい方が読み取り距離が長くなります。このインレットをシールやカードなどの形に加工していろいろな形状のタグになります。
RFIDタグの仕組みと種類についてはこちらのページもご参照ください。
RFIDタグの種類と特長
ラベルタグ
ラベルタグは紙製のタグです。インレットの周りを紙やシールで覆っています。アパレル業界で使用されている値札タグもこれにあたります。比較的安価でRFIDプリンタに対応しているものが多いためタグ発行機能のあるシステムに使われます。水分を含むモノに貼り付けたり、金属素材に貼り付けると読み取り精度が落ちてしまう可能性があります。タグ同士が密集して重なっている場合も読み取りづらくなります。
金属対応タグ
金属対応タグは金属に貼り付けても読み取りができるように設計されているタグです。金属製のかご車管理や固定資産管理で活躍します。インレットと貼り付ける金属の間に空間(スペーサー)を設けたり、電波を通しにくい絶縁体を挟んであるものと、貼り付けた金属自体をアンテナ替わりに使用するものがあります。加工がされているためラベルタグに比べて高価になります。
ハードタグ
RFIDタグはインレット部分が壊れると読み取り、書き込みができなくなってしまいます。ハードタグはタグの破損を防止するためインレットの周りをプラスチックで覆ってあるタグです。耐環境、耐衝撃に優れていますので屋外での使用や、衝撃の多いパレット管理に利用されます。RFIDタグが取れてしまうことを防止するために、ビスやワイヤーで固定できるタグもあります。
小型タグ
小型タグは工具など小さなものにも取り付けができるタグです。小さいものでは1mm前後のタグもあり、ドライバーの軸部分にゴム製のバンドで取り付けることができます。インレットも小型化されているため、読み取り距離はラベルタグに比べると短いですが工具の貸出管理や紛失防止で活躍しています。
液体タグ
RFIDタグは水分を含むものに貼り付けると電波が吸収されてしまうため、読み取り精度が落ちてしまいますが、それを克服したタグが液体対応タグです。金属対応タグのようにスペーサーを設けているものや、液体が近くにあることを前提にしてアンテナの長さや向きを調整しているタグがあります。ペットボトルや瓶に直接貼り付けても読み取ることが可能です。医薬品の管理現場などで活用されています。
積層タグ
RFIDタグの読み取り精度が落ちる理由にタグの重なりがあります。積層タグはタグ同士が重なっていても読み取ることができます。ファイルなど重ねて管理されているものでも読み取れるため、カルテ管理や書類管理の現場で利用されています。
LEDタグ
LEDタグはバッテリーレスで光るタグです。従来通りのタグにプラスアルファで個体識別ができるので、薄暗い環境やモノが密集している環境で威力を発揮します。カルテ管理やイベント会場での預かり品管理でよく使われています。
その他のタグ
上記でご紹介したタグは一部です。ほかにも様々なタグがあります。現場の広さや建物の材質、屋内か屋外かなどの環境によって読み取り精度が変わります。実際のタグで読取検証を行うことがスムーズなシステム導入へ向けての第一歩となります。
リーダーライターについて
RFIDタグを読み取るためのリーダーライターにも種類があります。高出力タイプと特定小電力タイプです。
高出力タイプは送信電力が1W以下のもので利用するためには電波利用申請が必要です。
特定小電力タイプは送信電力が250mW以下のもので、こちらは申請が必要ありません。
送信電力に差があるため、高出力タイプの方がタグまでの距離が遠くても読み取ることが可能です。RFIDタグの種類と合わせて選定をすることでタグの特長を最大限に活かすことができます。
リーダーライターの違いによる読み取り比較をまとめた動画がありますのでこちらもご参照ください。
まとめ
ケーウェイズではRFIDタグのご提案も可能です。
今回ご紹介したRFIDタグで気になるものがあればぜひお問い合わせください。
